78: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/14(水) 20:11:23.34 ID:caHHzrrpo
靴を脱いで家に上がると足元に黒い影が近づく。
「ん? お前ェは」
いつか会った、あの黒猫である。そういえば、まどかが家で飼うことになったと
中華料理屋で言っていたことを播磨は思いだす。
「あ、エイミー。拳児くんだよ。覚えてる?」まどかはそう猫に話しかける。
「ニャー」
エイミーは音もなく播磨に近づき、そして彼の脚に身体をそっと近付けた。
親愛の表現なのだろう。
「拳児くんって本当に動物に好かれるんだね」
「そうだな」
播磨はしゃがみこんで、エイミーの小さな頭をそっと撫でた。
その後、洗面所で手を洗った播磨はリビングに行く。
「いらっしゃい」
エプロン姿の鹿目和久がそう言った。
「お邪魔してます」
「ケンケンだ! ケンケーン!」
まどかの弟、タツヤがそう言って手を振る。
(しかしケンケンってなんだ。俺はイヌか)
播磨は苦笑しつつ、まどかに促されて食卓の前に座る。
「しかし凄いッスね」
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。