過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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92: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/15(木) 19:40:46.41 ID:V/USX/oVo

 約束の時間は夕方4時。

 忙しい仕事をしている相手なので、なんとか都合のつくギリギリの時間だ。

 播磨のほうも、一応高校の授業があるのでそれを終えてからすぐに行かなければならない。

 約束をしていた日には、わざわざ和子から自転車(ママチャリ)を借りて学校にスタンバイしておき、
授業が終わったら即効で乗って待ち合わせ場所へと走った。

 瞬発力には自信のあった播磨だが、どうにも持久力は低いようで自転車をこいだだけで激しく
息切れをしてしまう。

 待ち合わせ場所である公園に行き、自転車置き場に自転車を置いてから指定されたベンチへ向かう。

 なんだかスパイ映画みたいだ、と思いつつ早足で歩く播磨。

(まだ着てねェのか……)

 ふと、周囲を見回すとベンチに座って大きめの手帳を読んでいる男の姿が目に入ってきた。

(あれは……)

 他の人間にはない異様なオーラをまとっている男。

 その男は播磨の存在に気づくと、すっと立ち上がった。

「あの……」

「播磨、拳児くんか」

 播磨の言葉を遮るように男は声をかけてきた。

「はあ」

 彼は曖昧に返事をする。

 その鋭い眼光に一瞬ひるんでしまったのだ。

 しかし気を取り直し、にらみ返す。

(ここで舐められたらまともに話なんかできねェ)

 喧嘩に明け暮れた中学時代の記憶がよみがえる。

「鹿目詢子サンの紹介で」

「ああ、聞いている。見滝原署刑事課の霧島だ」

「どうも……」



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