過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/02(木) 21:47:42.93 ID:VMRq8Czy0
彼は次の矢を矢筒から取り出した。
そしてそれを素早い動きで弓につがえ、すぐに放てる状態にする。

硬直していた男達が一斉にこちらに向かって走り出した。
どの男も目を血走らせ、鬼のような形相だ。
それこそ死の恐怖から逃げる為に必死なのだろう。

だが弓兵は表情一つ変えず、その場に立ち続ける。
彼は弓につがえていた矢を矢筒に戻し、弓も投げ捨てると、男達を見て、僅かに嘲笑した。

お前達に弓矢は必要ない、という意味だ。

男達の顔がさらに険しくなる。
一人の男が弓兵目掛け剣を振り下ろした。

ゴウッ、という力強い音を響かせながら剣が襲いかかる。

だが弓兵はいとも簡単にその攻撃をかわした。
そして、剣を振り切り隙だらけの顔に回し蹴りを撃ちこむ。

回し蹴りは相手のこめかみ辺りに直撃し、骨が折れるような音が僅かに聞こえた。
相手の体が浮くのがわかる。


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