過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/04(土) 21:48:43.60 ID:5PcW49HQ0
「な……!?」


殺し屋が驚きの声をあげる。

その声とほぼ同時に殺し屋の右腕と右肩に矢が突き刺さる。


「矢が一本でしか撃てないなんて誰が言った?」


弓兵は口元を少しだけ緩めて微笑した。
あご髭を触りながら、殺し屋を見る。

それは誰もが思いつき、しかし誰も出来ない事だった。
彼は一度に三本の矢を弓につがえ、三本の矢を同時に撃ったのだ。
さらに二本の矢が先頭の一本の矢の死角になるように計算もして。

殺し屋は自分に突き刺さった矢を無理矢理引き抜くと、地面に放り投げた。

その顔は痛みで僅かに歪んでいるものの、相変わらず笑顔だ。
何がそんなに楽しいのか、僅かに声も漏れている。


「はは、ははははは、あはははははは!!」


何かが爆発したように大声で笑い出す。
高らかで、まるで子供の様に澄み切った声。


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