過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」
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883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/04(土) 21:59:21.03 ID:5PcW49HQ0
その瞬間、弓兵の放った五本の矢がガスに引火したかのように爆破する。
一本一本が誘爆し、爆弾と同等、それ以上の威力を生み出す。

爆発は容赦なく殺し屋を呑みこんだ。
異様な熱風が辺りを通り抜けていく。

殺し屋がいた場所は焦土と化し、ちらほら地面が燃えている。

弓兵はゆっくり立ち上がり、照度を眺める。
殺し屋は燃え尽きたのだろう。

弓兵は弓をしまい、その場から立ち去ろうとする。


「だからお前は行っちゃダメだって言っただろ」


だが殺し屋焦土の上に立っていた。
服は所々黒く焦げ、体にも軽傷とはいえない火傷がいくつもある。
右手はだらりと下がり、ほとんど動いていない。

しかし、殺し屋は確かにそこに立っていた。

「まさか魔法を使ってくるなんてね、全然予想してなかったよ」

「魔法が使えないなんて言ってないだろ」


殺し屋はその言葉に笑った。
血に塗れた真っ赤な笑顔。


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