過去ログ - 御坂「とらっ!」一方通行「ドラァあああっッ!!??」
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◆Mx7XGp.7IA
2011/12/24(土) 11:13:12.94 ID:l4pzv8ao0
いつの間に、こんな所まで来ていたのだろう。
気付けば、もう一方通行のアパートの前だった。
「あァー……わかったわかった、預かりゃいいンだろ?」
はんぶんこにして持っていた夕食の材料を突き返される。
「ここまで」という意味だ。
「世話になったわね……」
「らしくねェな…ま、せいぜい上手くやれ。応援してやらねェこともねェ」
「はいはい……まったく、素直じゃないんだから……」
「その言葉を反射する」
しょうがないな、というように御坂。
この一か月半近く、互いに一番長く一緒にいたのだ。
お互いよく分かりあえるようになるには充分すぎる時間だった。
「昼休みに大欅の下」
「え?」
「俺が呼び出しといてやる。最初で最後だ、きっちり捕まえろよォ?」
一方通行達の学校には、正門を入ってすぐの所に、傘のような形を保った大きなケヤキの木が立っている。
正門から直ぐだが、昇降口からは遠く、昼となれば人も滅多にいないのだ。
「ありがと。……それじゃあ、今日でお終いね……」
しんみりしすぎるのもらしくない、そう思ったのだろうか。
不思議と、二人が背を向けあうタイミングは全く一緒だった。
「ばいばい、鈴科くん。」
背をむけたまま、最後に御坂がそう残す。
「…」
一方通行は、何も言わなかった。
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