過去ログ - 男「調教ゲーは楽しいなぁ。」シコシコ
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120:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:31:12.98 ID:bnbY2PTX0
金髪「お父様、お母様ぁ・・・助けて・・・」

だが、この空間ではカードはただの板でしかない。それを理解しているからこそ、彼女は両親に助けを求めたのだ。
たとえそれが、どんなに空虚な声であっても。
優しかった母は既に他界し、頼りがいのある父は色々な組織の会長をしているため年に一度も家に帰って来ない。
以下略



121:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:31:48.94 ID:bnbY2PTX0
ゆらり、とろうそくの火が揺れる。
いっそこれで体を燃やして死んでしまえたら楽なのに。
そんな事を金髪が考えだすのに十分な時間が経った頃、外は既に夜11時を回っていた。
地下室に、冬の冷たい風が吹きこんできた。



122:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:32:20.27 ID:bnbY2PTX0
ふっ
何の前触れも見せないで、それは消えた。
冷たい石室を、一気に闇が覆っていく。

金髪「ひっ・・・!」
以下略



123:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:32:58.07 ID:bnbY2PTX0
金髪「い、嫌・・・」

私は、この部屋で、縛られたままで、くらくてつめたいまま、一人っきりで・・・
死ぬ?

以下略



124:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:34:02.83 ID:bnbY2PTX0
金髪「くらいの!さむいの!嫌!ぐすっ、死にたく、死にたくない!誰かあああああああああああああああああああああ!」

それは心からの叫びだった。
追い詰められた生命が叫ぶ、最後の一絞りの声。
誰かが断末魔とも呼ぶ、それそのものだった。


125:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:34:49.57 ID:bnbY2PTX0
ギィィィィィィ、バタン
光と繋がっている扉が、開いた。
金髪の目に優しいろうそくの灯りが飛び込んでくる。

男「どうしたんだよ、館中に声が響いてたぞ」
以下略



126:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:35:37.38 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願いします、助けて、助けて下さい・・・死にたくないの・・・。」

男はしばし逡巡したのち、合点がいったとばかりに手をポンと叩いた。
ゆっくりと灯台に近づき、ろうそくの火を灯してやる。
金髪の顔に、生気が戻った。
以下略



127:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:36:00.52 ID:bnbY2PTX0
金髪「ありがとうございます!」

金髪は、自分が誰に礼を言ってるのか分かっていないのだろう。
そう理解した男は苦笑しながら金髪の綺麗な髪を撫でる。
久しぶりに触れる人肌の暖かさに、金髪は無意識に涙を流していた。
以下略



128:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:36:35.99 ID:bnbY2PTX0
再びシャワー室に入る。
今度は金髪も自分の足で中へ入っていった。
ふむ、さっきと反応が違うのか試してみようか。
好奇心を抑えられないまま、先ほどより少し勢いを弱めた39度のシャワーを浴びせる。

以下略



129:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga ]
2011/12/13(火) 00:37:02.94 ID:bnbY2PTX0
金髪「ふぁ・・・?んぅ・・・」

金髪は先ほどまでのように暴れたりはせず、こちらの腕に体を任せている。
どうやら、本当に極限状態だったようだ。
俺はボディソープをスポンジで泡立て、金髪の体を撫でる。
以下略



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