過去ログ - 男「調教ゲーは楽しいなぁ。」シコシコ
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152:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:03:04.51 ID:bnbY2PTX0
結構な量のパスタが絡められたフォークは、私が開けた口の大きさギリギリだった。
唇に湿ったものが当たる感触。そのままゆっくりと、パスタが絡められたフォークは口内を蹂躙していく。
熱くて、濃ゆくて、舌がどろどろに蕩けてしまいそうな感覚。
食欲の歓喜に身を任せて、私は一気にパスタを啜った。
熱い塊が舌を、喉を潜っていく。
以下略



153:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:03:39.35 ID:bnbY2PTX0
もっと欲しい。
小さな体をよじり、下から覗きこむような視線でそうねだってみせる。男はハイハイ、と苦笑してパスタをフォークに絡め出した。
渦を巻くパスタの中心をじいっと見ていると、ギチギチに縛られた頭の紐がじんわり解かれるような不思議な感覚に陥る。
自分を閉じ込めた人間に跪き、餌をもらっている。あまつさえ、次を催促している。
私は今、どんな顔をしているんだろう?
以下略



154:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:04:07.66 ID:bnbY2PTX0
結局、金髪は一皿まるまる綺麗に食べつくした。
その様子を見るに、朝食は喉を通らなかったのだろう。
まぁ俺も自分の分は食べ終わったし、一階に戻ろう。
と、したのだが。
ぎゅ、と服の袖が掴まれる。
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155:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:04:55.98 ID:bnbY2PTX0
金髪「行かない、で・・・下さい。お願い・・・!」

男「・・・すまん、無理だ。」

金髪の顔が蒼白に染まり、醜く歪む。
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156:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:05:35.68 ID:bnbY2PTX0
男「分かった、分かったから。まだどこにも行かねぇよ。ここに居るって。」

大きなため息を一つつき、金髪の頭を毛布の上から優しく撫でる。
そっと毛布を少しずらしてやると、枕に顔をうずめたまま動かない金髪の後頭部が見えた。
金髪は少しだけ首を回し、片目でこちらの様子を窺うようにしている。
以下略



157:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:06:07.50 ID:bnbY2PTX0
金髪「私は」

意を決したように金髪が口を開く。
毛布から頭だけ出したその姿はカタツムリのようで、なんとも情けなかったが、その声は真剣そのものだった。
男は黙って耳を傾ける。
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158:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:07:07.45 ID:bnbY2PTX0
金髪「なのに・・・なのに!アンタがいないと、寂しいの!つらいの!胸が締め付けられて、苦しくて、どうしようもないの!」

金髪「分からない!憎いのに、殺してやりたいのに!嬉しくて、暖かくて!私はもう、分からない!」

複雑に入り組んだ感情を吐き出す金髪。
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159:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:07:42.32 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願い・・・私を、アンタのモノにして・・・。」

金髪「何も、考えなくていいように、シて・・・?」

金髪は毛布から這い出し、男の方を向くと、自身に出来うる精一杯扇情的なポーズをとって男を誘った。
以下略



160:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:08:13.55 ID:bnbY2PTX0
男「・・・断る。」

・・・え?

金髪「なん、で・・・」
以下略



161:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:08:49.94 ID:bnbY2PTX0
ギイィィ、バタン。ガチャン。
絶望の音が響き渡る。
彼女はまたこの暗く、冷たい石室で一人になってしまった。
魂が抜けてしまったようにへたり込む金髪。
彼女の声は、もう誰にも届かない。


162:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:09:22.65 ID:bnbY2PTX0
ろうそくの明かりをベットから眺めて、どのくらい経っただろうか。
今、私は手足を自由に動かせる。
ろうそくでベットを燃やして死ぬことも出来る、シーツで首を吊ることも出来る。
でも私にそんな気力は無かった。ただ、自らの願望が断ち切られたことへの絶望と虚脱感が全身を覆っている。

以下略



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