過去ログ - 男「調教ゲーは楽しいなぁ。」シコシコ
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156:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:05:35.68 ID:bnbY2PTX0
男「分かった、分かったから。まだどこにも行かねぇよ。ここに居るって。」

大きなため息を一つつき、金髪の頭を毛布の上から優しく撫でる。
そっと毛布を少しずらしてやると、枕に顔をうずめたまま動かない金髪の後頭部が見えた。
金髪は少しだけ首を回し、片目でこちらの様子を窺うようにしている。
以下略



157:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:06:07.50 ID:bnbY2PTX0
金髪「私は」

意を決したように金髪が口を開く。
毛布から頭だけ出したその姿はカタツムリのようで、なんとも情けなかったが、その声は真剣そのものだった。
男は黙って耳を傾ける。
以下略



158:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:07:07.45 ID:bnbY2PTX0
金髪「なのに・・・なのに!アンタがいないと、寂しいの!つらいの!胸が締め付けられて、苦しくて、どうしようもないの!」

金髪「分からない!憎いのに、殺してやりたいのに!嬉しくて、暖かくて!私はもう、分からない!」

複雑に入り組んだ感情を吐き出す金髪。
以下略



159:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:07:42.32 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願い・・・私を、アンタのモノにして・・・。」

金髪「何も、考えなくていいように、シて・・・?」

金髪は毛布から這い出し、男の方を向くと、自身に出来うる精一杯扇情的なポーズをとって男を誘った。
以下略



160:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:08:13.55 ID:bnbY2PTX0
男「・・・断る。」

・・・え?

金髪「なん、で・・・」
以下略



161:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:08:49.94 ID:bnbY2PTX0
ギイィィ、バタン。ガチャン。
絶望の音が響き渡る。
彼女はまたこの暗く、冷たい石室で一人になってしまった。
魂が抜けてしまったようにへたり込む金髪。
彼女の声は、もう誰にも届かない。


162:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:09:22.65 ID:bnbY2PTX0
ろうそくの明かりをベットから眺めて、どのくらい経っただろうか。
今、私は手足を自由に動かせる。
ろうそくでベットを燃やして死ぬことも出来る、シーツで首を吊ることも出来る。
でも私にそんな気力は無かった。ただ、自らの願望が断ち切られたことへの絶望と虚脱感が全身を覆っている。

以下略



163:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:09:55.27 ID:bnbY2PTX0
消えろ、消えろ、消えろ、消えろ、消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えてしまえ!
そう念じながらろうそくを睨む。
炎は揺れるばかりで、一向に消える気配は無い。
あぁ、やっぱり駄目だった。
また、思い通りに行かなかった。
以下略



164:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:21:45.08 ID:bnbY2PTX0

くらい。
さむい。
こわい。
さみしい。


165:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/13(火) 22:22:20.57 ID:bnbY2PTX0
どうしたら暖かくしてくれるの?どうすれば優しくしてくれるの?
私は、今まで誰かを暖かくした事があったっけ?
誰かに優しくした事があったっけ?
ううん、無い。私は、ろうそくの火さえ消したことは無い。何もした事がないんだ。
友達が居ないのも、アイツに見捨てられたのも、何もしなかった私のせい。
以下略



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