過去ログ - 男「“明日が来ない件について”っと」カタカタ
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32:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/13(火) 12:41:31.11 ID:bAnfhf9DO



十四回目・あたかも因果が狂ったかのように、車に轢かれる筈の小学生が信号待ちをしている。俺はその背中を押した。その後起こる筈の事件が起こらない。変化無し。


十五回目・道路で信号待ちをしていた小学生の姿は無く、変わりに通り魔が女性を襲おうとしていたので、そのナイフを引ったくって俺が変わりに殺した。変化無し。


十六回目・前回同様信号待ちの小学生は居らず、引ったくりも女性も居なかった。俺は因果が変化している事を確信した。


 その後、警察が銃を乱射しようとしていたので、それを奪い、変わりに俺が乱射した。


十七回目・夢の中で自分が殺してきた人間の視点になり、自分に殺される夢を見た。それを見て何も動じない事に対して、自分が人外である事を確信する。


 外に出ると人は疎らにしか居らず、変わりに銃を乱射しようとしている警察がいたので、その銃を引ったくり警察を撃ち[ピーーー]。変化無し。


十八回目・その日から俺は幻覚を見たり、幻聴を聞くようになる。


 被害者の悲鳴が頭の中で鳴り響き、視界の端に鮮血に沈む死体が見えたり、 酷い時には発狂して道行く人間を殺そうとしてしまう程、自分に異常が生じていた。


 俺は恐れていた。


 例え俺が道行く人間を、殴ろうが切り裂こうが絞めようが突き飛ばそうが、犯そうが抉ろうが燃やそうが晒そうが……


 巻き戻れば結果は無くなるが、罪悪感や感覚は残る。


 俺は考えた、自分がループから抜け出そうとすればする程、俺は化け物になっていくのではないか?


 例え抜け出せたとしても、何かの拍子に人を殺してしまうのではないか?


 その日から俺は、部屋に閉じこった。


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