過去ログ - Steins;Stratos　Ⅴ -SS速報VIP

過去ログ - Steins;Stratos　Ⅴ

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883: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:30:28.50 ID:juiq2pcYo

千冬『おい、一夏。どうしたんだ……返事をしろ、おい！』

　抱きかかえていた一夏をゆっくりと下ろし、岡部もISの展開を解いた。
　一瞬でも期待を抱えた自分が愚かだったと罪悪感で一杯になる。

以下略

884: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:31:00.24 ID:juiq2pcYo

　途中で胸を押さえ、うずくまる。
　苦しそうに表情を歪ませていた。

　岡部はヨタヨタと紅莉栖の元へ足を進める。

以下略

885: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:31:33.04 ID:juiq2pcYo

紅莉栖「かっ……ぁっ……」

　呼吸が上手く出来ないのか、体が小刻みに震えている。
　岡部はその体をそっと抱きしめた。

以下略

886: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:32:09.50 ID:juiq2pcYo

　どうしても救えない。
　救えないのなら、その痛みを与えたく無い。

　時間を戻し、無かったことにしてしまえるとしても。

以下略

887: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:32:35.94 ID:juiq2pcYo

　自分の身勝手な願望のせいでまたそれを与えてしまった。
　無駄であることはもう解っていたのに。

　縋ってしまった。

以下略

888: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:33:03.67 ID:juiq2pcYo

　紅莉栖を担ぎ、控え室へと戻る。
　背後では一夏と呼ぶ声が増えていた。

　シールドが解除され、他の専用機持ち達が続々と駆けつけているのだろう。

以下略

889: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:33:35.01 ID:juiq2pcYo

　控え室の器機に紅莉栖を寝かせる。
　直ぐにでも“蝶翼”を起動し、時を遡るべきなのに岡部はそうしなかった。

　紅莉栖の死に顔を目に焼き付ける。

以下略

890: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:34:02.89 ID:juiq2pcYo

岡部「紅莉栖……俺は続けるよ。永遠に。……お前を死なせたく無い……」

　何百日とループを続けるうちに、蔑ろになっていった原初の決意。
　失いたくない気持ち。

以下略

891: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:34:45.73 ID:juiq2pcYo

　どれほどの時が経っただろうか。
　１０分２０分。

　紅莉栖に別れを告げ“石鍵”を呼び出そうとした瞬間、携帯が鳴った。

以下略

892: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:35:42.89 ID:juiq2pcYo

岡部「メール……？　ダルか、まゆりか……」

　メールなど受け取った記憶は今までに一度も無い。
　岡部がこの時間までタイムリープをせずに留まったのは初めてであり、これ以降に起こる事象を知る由も無かった。

以下略

893: ◆3R1.cwV0LI[saga sage]
2011/12/28(水) 17:36:35.12 ID:juiq2pcYo

岡部「…………あ」

　目が見開く。
　見知った、もう見ることは無いと思っていたメールアドレスからの受信。

以下略

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