過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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109:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:53:32.32 ID:qCNQwcF40

神官長「静粛に!!皆さま……静粛にお願いいたします!!」

その喧騒に対し、議長席として設けられた背の高い演台の上で、
『太陽の神殿』の神官長が、ガンガンと木槌を叩きながら、広間の一同へと静まる様に促した。
以下略



110:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:55:35.85 ID:qCNQwcF40


――御集りの皆さま

今、この場において私が皆さまに申し上げたいのは、我々には為さねばならない事があると言う事です。
以下略



111:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:56:08.31 ID:qCNQwcF40

――かつて、我らが日輪は仰せられました

『 萬軍の陽、かく云い給う

以下略



112:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:56:43.09 ID:qCNQwcF40

ヤツらの領地たる、北の地が、金、銀、銅、鉄、そして玉といった、地の下の富の富んでいる事は、皆さまも知る所でしょう。

ヤツらはそれによりこの百年、本来、我ら人が、陽より賜った富を、“不当”に得ている事は、まぎれも無い事実であります。

以下略



113:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:57:12.68 ID:qCNQwcF40

ここで、女勇者は一旦演説を止める。
そこに生じた沈黙に対し間髪入れる事無く、
議場の一席から一人の男が立ち上がり、声を張り上げ、拳を振り上げ、言ったのだ。

以下略



114:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:57:39.09 ID:qCNQwcF40

その熱気は、神殿外の一般民衆にまで飛び火し、彼らもまた同様に叫んだ。

―― 日 輪 万 歳 !!

以下略



115:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:58:07.91 ID:qCNQwcF40

――『太陽の神殿』
――『至聖所』

全ての聖職者が、かの会議後の熱狂から始まった景気づけの宴に参加してしまった為に、
以下略



116:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 19:58:42.57 ID:qCNQwcF40

さて、この青年はその制服より『太陽騎士団』の一員であることは明らかである訳だが、
その黒い革製ブーツに取り付けられた拍車が『銀』である事から、
まだ『叙任』を経て騎士にはなっていない見習いの『従騎士』である事が解る。
叙任を経た騎士の拍車は『金』なのだ。
以下略



117:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 20:02:17.66 ID:qCNQwcF40

――『女勇者』と『従騎士』
この2人は腹違いの兄妹の関係である。
此処には居ないが、もう一人、女勇者には兄がおり、その兄と『従騎士』は双子の兄弟であった。

以下略



118:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/23(金) 20:02:43.56 ID:qCNQwcF40

女勇者は確かに『勇者』である。
それは、この世に生まれ落ちた時から決まっている事であり、運命付けられた事である。
しかし、彼女の周囲は、『太陽の王国』の神官達も、『太陽騎士団』の騎士達も、
これまでの彼女の十五年の生涯の中で一度たりとも、彼女を『勇者』としてマトモに扱った事は無かった。
以下略



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