過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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145:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2012/01/09(月) 22:00:55.27 ID:yywRlp/h0

――『女勇者』は『勇者』として自ら軍を起こす事を決意し
――『従騎士』はそれに加わり、『妹』を支える事を誓った

さて、2人は直ぐにリストに名前のある傭兵達に声を掛ける事を始める。
優秀で著名な傭兵隊長や傭兵騎士には、女勇者のみならず、あらゆる諸王諸侯からの勧誘が集中する。
出来るだけ早く動き、此方側へと引き込む必要があった。

傭兵の多くは、故郷を持たぬ流れ者であり、
その為、女勇者の側からその正確な所在を知る事は難しいが、しかし今回に限ってはそうではなかった。

『征魔軍』の本部は、『太陽の都』に設置されていた為に、諸王諸侯が、この都へと集う。
その彼らを求めて、傭兵達もまた、この都に集まっていたのである。

今回の『征魔軍』は人間世界総出の大遠征であり、当然、膨大な数の傭兵が動員される。
魔族世界での略奪や土地強奪による一攫千金、諸王諸侯による家臣取り立てを求めて、
あらゆる傭兵達が自分を売り込みに行ったり、募兵官の求めに応じたりして、諸王諸侯の元へと馳せ参じているというわけなのだ。

その為、既にリストの中にも名前の挙がっている様な著名な傭兵隊長、傭兵騎士達が、
『太陽の都』へとやって来ているという情報が、市中へと放っている勇者家の小者より次々と女勇者へと告げられる。

女勇者はそれを聞けば直ぐに手紙を自らしたため、それを小者に持たせて彼らの元へと送る。
その内容は実に簡単なモノであった。

『――もしも我が求めに応じ、我と契約を交わすつもりがあるならば、都の東、狩猟宮殿へと来るべし』

これに加えて、自身の名前と、約束の日付も記されている。

――果たして、その日はすぐにやって来た。




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