過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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3:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[age]
2011/12/13(火) 22:25:59.91 ID:AxU752QU0


――翌日


城下町の広場に特設された試合場には、観客席用の桟敷が設置され、
そこは観客の貴婦人や、貴族騎士の子弟達に満たされていた。
その中でも特に眺めの良い席には、王と王妃その家族、そして王の側近たち、王妃の侍女たちが陣取っていた。

試合場とその外とを仕切る柵が何重にも敷かれ、
その外には「馬上槍試合」を観戦せんと街の市民、町人、旅人が鮨詰め状態の大群衆で押し掛けている。

そんな群衆の間に強制的に開かされた道を、色取り取りの紋章入り軍旗を掲げて、騎士たちが試合場へと行進してきた。
観衆が、歓声でそれを迎え入れた。

行列は身分の順番である。
まず最初の方には爵位を持った貴族、あるいは位の低い王が馬を進め、それに騎士達が続く。
それらに続くのは、自由参加の騎士達、遍歴の騎士や、傭兵の騎士、
さらには遠く『絹の国』や『黄金の島』からやってきた武芸者達である。

参加者の騎士達は、それぞれが武芸上覧様の煌びやかな装飾付き武器甲冑に身を固め、
その華々しさ、その色彩の豊かさ、醸し出される戦いへの意気込みに、観衆の熱狂はいよいよ強まる。

バリエーションと個性に富んだ騎士の行列……

その最中にあっても尚、一目を引く騎士が、一人いた。



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