過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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38: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/19(月) 01:09:45.91 ID:YIzNxz740
「じゃあ行ってらっしゃい、お兄ちゃん。車に気をつけてね」
「お前たちも気をつけてな。あんまり無茶ばっかすんなよ」
「何言ってんだよ、正義の実現の為には多少の無茶は付き物さ」
「だからそれを程々にしろってんだ。何だよ、また厄介事に首突っ込んでんじゃないだろうな?」
「大丈夫だよ、私達が今抱えてるのは一つだけだし」
「あるんじゃねえか」
「だーかーらー、困ってる人がいたら動くのは当たり前だろ。兄ちゃんに迷惑はかけねーから心配すんなって」

 そう言って駆け出す火憐と月火。
迷惑も心配もかけられまくってるんだけど、どの口がそんなことを言ってやがるのか。
知らず肩を竦めつつ、その背中を見送る。
有り余るエネルギーがそうさせるのか、朝一番とは思えないダッシュ力だった。
あっという間に角を曲がり、その姿が見えなくなってしまう。
帰ってからまた釘を刺しておかないとなあ、とか考えつつ、僕もまた学校へと足を向けた。



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