過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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7: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/18(日) 23:02:25.54 ID:myjtRBn70
 体は起こさず、視線だけを胸元にやってみる。
予想通りと言うべきか、あるいは予定通りと言うべきなのか、小さい方の妹である月火が、僕の胸にその頭を押しつけるようにして眠りこけていた。
そこだけ切り取って見ればどうだろう、可愛い妹にべったり懐かれているという微笑ましい光景になるのかもしれないけれど、しかしそれは残念ながら事実とは異なる。
何しろ目を覚ます原因となった苦痛は、まさにその月火の頭によってもたらされているのだから。
どんな夢を見ているのか、時々ぐりぐりごりごりその額を擦りつけてきていて、正直ちょっと痛いのだ。
まさかわざとやってるんじゃなかろうな、と勘繰りたくなるくらいに。

 そしてもう一人の妹たる火憐はというと、視線だけ下に向けた今の状況では、その足しか視界に収まっていない。
僕の腹の上に乗っかっている足だけ。
多分上半身はベッドの下に落ちてるんだと思う。
あるいは月火に蹴落とされたか。
この末妹の身の上を思い返すに、勘繰ろうと思えば、その行為それ自体に懸念を覚えることもできなくはないけれど、まあそれは杞憂というものだろう。
単に寝相が悪いだけだ、それも姉妹二人揃って。あるいは兄妹三人揃ってと言うべきかもしれない。
狭いシングルベッドで三人が寝ているという現状を思えば、それは寝相以前の問題な気がしないでもないけど。



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