過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/21(水) 23:25:31.16 ID:yFmtmbLq0
「エロ言い過ぎだ、阿良々木先輩。興奮するではないか」
「すんな。じゃなくて、今お前話逸らしただろ、何か僕に言い難いことがあるんだな? もしかして、今日僕を追いかけてきたのも、その話をする為だったんじゃないのか?」
「何と、やはり阿良々木先輩には隠し事はできないな。まさか今の些細なやり取りで、そこまで正確に私の思考を推察されてしまうとは。相も変わらぬ頭脳の冴え、まさしく端倪すべからざる洞察力と言わざるを得まい。結婚してくれ」
「話が飛び過ぎだろ! 何でいきなり求婚だよ!」
「あぁ、すまない、驚嘆のあまり欲望が口をついてしまった」
以下略
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:33:54.31 ID:yFmtmbLq0
「では、未来予想図の話は一旦置いておくとしようか」
「そんな話はしていない」
「ちなみに未来予想図なら、私はUの方が好きだ」
「僕も同感だが、今はその話も不要だ」
「クラクション五回連発で愛してるのサインだったか」
以下略
81
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:37:26.55 ID:yFmtmbLq0
「む、阿良々木先輩からエロスを求める思考を察知したぞ」
「お前の感知能力は本当に残念な性能だな。少なくとも僕の思考は察知できてねえよ、それ」
むしろお前、自分で自分の思考を察知したんじゃないのか? 猫が自分の尻尾を捕まえようとする感じで。
折角真面目に聞く姿勢を取った僕が馬鹿みたいだろ、全く。
以下略
82
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:41:59.41 ID:yFmtmbLq0
「うむ、面白い話も多いし重宝している。それはさておき、昨日の番組の中で少し気になる話があってな」
「気になる話?」
「ああ。相談コーナーでのお便りで、内容は『周りを不幸にする人間がいるのだが、どうすればいいか』というものだった」
「何つーか扱い辛いネタだな」
「DJは、空気が読めずに迷惑をかけている人と考えたようだったが」
以下略
83
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:46:14.33 ID:yFmtmbLq0
また随分話が飛んだものだと思ったけれど、神原の表情は真剣そのもの。
軽い調子やふざけた空気や茶化すような雰囲気は、微塵も窺えない。
すなわちこの話は、冗談でも何でもなく、本当にこいつが耳にしたことであり。
そして何より、こいつがそれを深刻に受け止めているということを意味している。
以下略
84
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:50:36.41 ID:yFmtmbLq0
シリアスモードが終わるの早過ぎだろ。
せめて話が一段落するくらいまで持たねえのかよ。
お前は本当に、雑談したいのか相談したいのか、どっちなんだ。
「そう問われれば、猥談したいと答えるが」
以下略
85
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:53:28.57 ID:yFmtmbLq0
なるほど、それは確かに不幸だ。不幸であり実害ではある。
しかし分からない――どうしてそれが誰かのせいにされてるんだ?
言い方は悪いけど、そういうことは誰だって巻き込まれ得るし、当然ながら誰かにその責を求めることなんて出来ようはずもない。
それって只の八つ当たりなんじゃないのか、とさえ思ってしまうんだけど。
以下略
86
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/21(水) 23:57:14.35 ID:yFmtmbLq0
少し苦々しげな表情で頷いてみせる神原。
確かに、偶然と片付けるには余りにも作為的で、さりとて人為的と断ずるには余りにも不自然。
はっきりと怪しく、くっきりと異なっている。
しかしそういうことか。怪異の関連を疑っていたのなら、最初こいつが話し難そうにしていたのも頷けるな。
以下略
87
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:01:08.71 ID:4PSOmpZQ0
当てが外れた。
何だか意味が分からなくなってきたぞ。
それだったら、何でこんなことを僕に話したんだろうか?
神原が黙ってれば、それこそ僕は知ることすらなかっただろうに。
以下略
88
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/22(木) 00:05:59.76 ID:4PSOmpZQ0
「もちろん後輩にもそう話している。聞いた話からすれば、自ら関わろうとしない限り実害はなさそうだったしな。何にしても落ち着くまでは近づかないようにするのが一番だろう」
「そりゃそうだ。でも神原さ、言いたいことは分かったけど、それだけの為にこんなに詳しく話したのか? そもそもお前に聞かされるまで、僕はそんな話全然知らなかったぞ。何で話す必要があったんだ?」
神原が、僕の身を心配してその話をしたんだとしたら、むしろ逆効果な気さえする。
知ってしまえば、それで関わりが生まれることにもなりかねないのだから。
以下略
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