過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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90: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:13:19.82 ID:4PSOmpZQ0
「何か他に知ってることとかはないか? 何か言い忘れてることとかさ」
「他の情報か。私も後輩の話とラジオで聞いただけだからな。申し訳ないが、正直そんなに実のある話ができるとは……」
「ちょっとでも情報は多い方がいいし、気になったこととか、些細な事でも話せる範囲で全部教えてくれたら助かるんだけど」
「ふむ、そうだな――昨日の投稿者の中に『恋するウサギちゃん』というラジオネームの人がいたんだが」
「どこかで聞いたようなラジオネームだけど、それがこの件を相談したリスナーなのか?」
以下略



91: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:17:30.67 ID:4PSOmpZQ0
「いやでも気になるではないか、何を考えてそんなラジオネームにしたのだろう、と」
「普通はならねえよ。そんな捻くれた裏なんてあるわけないだろ。大体そんなの比喩表現じゃねえか」
「しかし数多存在する小動物の中で、敢えてウサギを選んだというその事実に、私はこの投稿者が伝えようとしているエロスを察知せずにはおれないのだ」
「それははっきりとお前の勘違いだ」

以下略



92: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:21:20.87 ID:4PSOmpZQ0
「断言されては困るな。だってウサギだぞ、ウサギ。雄と雌を一緒のケージに入れておいたら、ごく自然に、さも当然のように交尾に走る、そんな生き物じゃないか」
「いつまで引っ張るんだ、その話。大体お前、小動物みたいな捕食される側の生物の性欲が強いのは、生存本能の観点からはごく自然な事だろう。ウサギだけが特別なわけでもねえよ」
「なるほど、それももっともな話だな。いやさすが阿良々木先輩、その慧眼には心から感嘆せずにはいられないぞ。ではその論に倣うならば、例えば阿良々木先輩も、命の危険に迫られれば性欲が高まるのだろうか?」
「お前は僕に何を期待している!?」
「もちろん阿良々木先輩のナニに期待しているのだが」
以下略



93: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:25:06.93 ID:4PSOmpZQ0
「心外だな、むしろ油断も隙も意図的に作り出しているつもりだぞ、私は」
「服に手をかけるな! そういう意味じゃねえよ!」
「欲情してくれたか?」
「絶望したよ!」
「そうか、私のこの体では阿良々木先輩の劣情を引きだすには至らないのか。せめて十年前に出会えていれば……っ」
以下略



94: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:31:03.99 ID:4PSOmpZQ0
「それこそ心外、いやさむしろ侵害だ。私は全身全霊をかけて阿良々木先輩を敬愛している。望まれれば足だって舐めるぞ、小指から順番に」
「そんなもん望まねえよ!」
「新しい世界が開けるかもしれないぞ」
「開きたくねえよ、そんなもん」
「何故だ?」
以下略



95: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:37:01.59 ID:4PSOmpZQ0
 しかし改めて考えると、実に厄介な話だった。
最近はちょっと仲良くなってきたとは言え、基本的に僕の言うことに素直に耳を傾けてくれたりはしないのだ、火憐にしても月火にしても。
むしろ言い方を誤れば、火に油を注ぐ結果にもなりかねない。
大人しくするどころか、勢いを増して突貫してしまう可能性すらある。

以下略



96: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/22(木) 00:42:39.25 ID:4PSOmpZQ0
今日はここまでということで。
次も明後日目標で頑張ってきます。

しかし物語シリーズ、ファイナルシーズンと来ましたか。
まだまだ勢いが続いていて実に重畳です。
以下略



97:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/22(木) 12:32:41.53 ID:WfcjlqUk0
>>96完全に終わりだと思ってたからびっくりした
第二シーズンが始まったりしないよなさすがに


98: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/23(金) 22:04:36.52 ID:oPLXH+5g0
こんばんはです。
現状ファイヤーシスターズ分が不足してるなあと思う今日この頃。アニメ放映までは辛抱ですかね。
とりあえず続き書いてきたいと思います。

>>97
以下略



99: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/23(金) 22:07:57.32 ID:oPLXH+5g0
 005.

「ただいまー」
「おかえりー、早かったね、お兄ちゃん」

以下略



100: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/12/23(金) 22:12:23.31 ID:oPLXH+5g0
 あり得る話だ。実にあり得てしまう話だ。
何というか、家出する出来事それ自体よりも悲しくなってくる話ではあるけれど。
しかし別行動はさておくにしても、火憐の不在をまるで気にしていない月火というのも珍しい。

「つーか、何か今日の月火ちゃん、ちょっと火憐ちゃんにそっけなくないか?」
以下略



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