過去ログ - さやか「あたしってバカだから、さ」
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442: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:05:06.67 ID:5aImPdL50
切り刻まれるは、白の異形。
小動物のようなサイズをしていたそれが、魔爪によってサイコロほどまで刻まれる。
「キリ、カ……!」
443: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:05:57.21 ID:5aImPdL50
赤の少女―――佐倉杏子はそう言って、何かを放り投げた。
黒く、小さなそれをインキュベーターは尻尾で器用に受け止める。
「これは……グリーフシード?」
444: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:06:44.38 ID:5aImPdL50
「杏子―――って、あれ?」
美樹さやかがこちらを見て、戸惑ったような顔をする。
まあ、いきなりこの状況に出くわしても、理解は及ばないだろうが。
445: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:07:32.46 ID:5aImPdL50
「だが好都合だよ……君が折れることがあれば、全ては絶望に還るわけだ」
「はっ……」
446: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:08:03.12 ID:5aImPdL50
「……ねえ、ほむら」
「好きにしなさい……別に、私はどうこうしたいわけではないから」
447: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:09:05.19 ID:5aImPdL50
逡巡。
思わず掴もうとして、留まる。
それで、いいのかと。
448: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:09:50.56 ID:5aImPdL50
449: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:10:23.91 ID:5aImPdL50
ふわ、と視界に黒い髪がちらついた。
「……いいかしら?」
450: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:11:00.83 ID:5aImPdL50
それは愚問だ。
答えることなど決まっている。
けれど、聞かずにはいられなかったのだろう。
451: ◆h4ONJivhRc[saga]
2012/02/09(木) 22:11:39.30 ID:5aImPdL50
はぁ、とほむらが溜息をつく。
「本当に……あなたって、バカね」
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