過去ログ - さやか「あたしってバカだから、さ」
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57: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:31:38.70 ID:gkeLmALj0
「魔女を探すのには、ソウルジェムの反応を頼りにするの」
マミの示したソウルジェムは、黄色の光をたたえている。
58: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:32:19.99 ID:gkeLmALj0
突如、ソウルジェムの輝きが眩いものへと変わった。
「これは……近いわね、こっちよ!」
59: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:32:52.65 ID:gkeLmALj0
「安心して―――やらせないわ!」
マミの全身が瞬時に黄色を纏い、装束を形成する。
さらに続いて生み出されるは、リボン。
60: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:33:30.11 ID:gkeLmALj0
廃ビルの内部。
結界はまさに見てくれ、と言わんばかりに煌々とその存在を主張していた。
常人は恐らく、気付かないのだろうが。
61: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:34:03.48 ID:gkeLmALj0
「うわぉ……」
洋風の建物の造りなのかもしれないが、どう見ても異界でしかなかった。
その世界を舞う、蝶に余計なパーツを付けた使い魔。
62: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:34:41.02 ID:gkeLmALj0
マミがその手に持つのは、火打ち式のマスケット銃。
ただし、その弾丸、銃身全てが魔力によって生み出されたもの。
くるくる、と優雅にそれを回し、狙いをつける。
63: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:35:10.87 ID:gkeLmALj0
「……まったく、何のための護衛だと思っているの」
空気が爆ぜ、衝撃波が生まれる。
ほむらの長銃―――否、散弾銃が至近距離で使い魔に発射されたのだ。
64: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:35:46.81 ID:gkeLmALj0
銃声と、衝撃。
使い捨てられる際、霧散していくマスケット銃。
リロードのたび、地面に転がる薬莢。
そして生み出されるは、使い魔の残骸。
65: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:36:27.31 ID:gkeLmALj0
それは、なんと形容すべきか。
「うぷっ……」
66: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:37:06.36 ID:gkeLmALj0
たん、と床に降り立ち、魔女と相対するマミ。
侵入者への警戒か、睨み付けるように魔女が反応する。
庭園の主への敬意を示すように、マミはスカートの裾を広げる。
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