過去ログ - さやか「あたしってバカだから、さ」
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63: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:35:10.87 ID:gkeLmALj0
「……まったく、何のための護衛だと思っているの」
空気が爆ぜ、衝撃波が生まれる。
ほむらの長銃―――否、散弾銃が至近距離で使い魔に発射されたのだ。
64: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:35:46.81 ID:gkeLmALj0
銃声と、衝撃。
使い捨てられる際、霧散していくマスケット銃。
リロードのたび、地面に転がる薬莢。
そして生み出されるは、使い魔の残骸。
65: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:36:27.31 ID:gkeLmALj0
それは、なんと形容すべきか。
「うぷっ……」
66: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:37:06.36 ID:gkeLmALj0
たん、と床に降り立ち、魔女と相対するマミ。
侵入者への警戒か、睨み付けるように魔女が反応する。
庭園の主への敬意を示すように、マミはスカートの裾を広げる。
67: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:37:33.90 ID:gkeLmALj0
さやかの叫びにマミが周囲を見れば、白い蝶が群を為し、一つの形態を取る。
標的を拘束するための、ロープのような。
別に動きを封じられたところで、どうこうされるような相手でもない。
68: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:38:10.51 ID:gkeLmALj0
瞬時に魔女を絡め取り、ぎちぎちと締め付ける。
いくらもがこうと、その拘束が解けることは無い。
「終わりね……」
69: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:38:42.73 ID:gkeLmALj0
「……すっご」
ぽかん、とまどかとさやかがそれにただ感嘆する。
圧倒、というのがそれを形容するに相応しい。
70: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:39:16.37 ID:gkeLmALj0
71: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:39:55.39 ID:gkeLmALj0
思わずらしくもない声が出て、頬をぐにぐにと押さえる。
「嫌、だったかい?」
72: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:40:23.35 ID:gkeLmALj0
あたふた、あたふたと一人焦りながら、ちら、と恭介の方を見る。
だが、その顔は予想に反してどこか寂しそうな―――耐えるような表情だった。
きっと、自分の腕で弾いていたころを思い出しているのだろう。
73: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/12/20(火) 22:41:02.22 ID:gkeLmALj0
だが。
「……ねえ」
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