過去ログ - 美琴「触らないで!!」一方通行「・・・・・・」
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2011/12/19(月) 17:08:49.00 ID:2v+2XtbN0
「ミサカは妹達に命令できる上位固体で、ミサカネットワークの中でコンソールみたいな役割を担ってるんだってミサカはミサカはさらっと自分の説明をしてみたり!ついでに20001号で打ち止めって呼ばれてるよって補足説明してみる!」
「よく分かんないけど・・・・・・アンタも私の妹ってことなのよね?」
「うん!ついでに末妹だねってミサカはミサカはうれしそうに頷いてみたり!」
「で、どうして妹は一方通行と仲がいいの?」
当然の質問である。
どうして『妹達』の一人は、敵である一方通行に抱きついたのか。
打ち止めはきょとんとし、美琴はその打ち止めと一方通行の顔を見比べている。
「端的にいうとね、ミサカの命を助けてくれたからだよってミサカはミサカは言ってみる」
「助けてくれた?」
「・・・・・・チッ」
一方通行は小さく舌打ちする。多分そこには照れ隠しが隠れているのだろう。
善意による行動を恥じる必要はないのに、と打ち止めは思った。
打ち止めは一方通行が命がけで自分を守ってくれたことを美琴に説明した。
美琴はそれを黙って聞いていたが、その目には明らかな不審の色が浮かんでいる。
「――というわけなの、ってミサカはミサカは説明してみたり! お姉様はやさしいからつっこまなかったみたいだけど、この人が杖をついているのはそのせいなんだよってミサカはミサカは――」
「で、でも!!コイツの罪は変わらないのよ?1万人を救ったからといって、1万人を殺したのを許す理由にはならないでしょうが!」
美琴はたまらずに叫んだ。
打ち止めはそれを聞いて、首を横に振る。
「んー、許してはないんだよってミサカはミサカは本人の前で大暴露!」
「・・・・・・は?」
ぴく、と一方通行が動いたのを打ち止めは気づいたのかどうか。
ぽかんと口を開ける美琴に打ち止めは苦笑して、
「この話は今度ねってミサカはミサカは”次”の約束をとりつけつつ誤魔化してみる」
「・・・・・・はー。分かったわ。今度ね。アンタ携帯持ってる?番号交換しましょ」
「え?いいのってミサカはミサカは飛び跳ねてみる!!」
打ち止めはパタパタと美琴のほうへ走る。
そして、美琴の出した携帯に「うげ」と呆れたような半眼になった。
その反応が後輩と似ていて美琴は少しむくれる。
「本当にお子様趣味なのねってミサカはミサカはドン引きしてみる」
「な、なによう。みんなして。・・・・・・と、これが番号ね」
「わーいお姉様の番号ゲットーってミサカはミサカは飛び跳ねてみる!!」
言葉どおり飛び跳ねる末妹に、美琴は淡く微笑んで
「よし。これで”次”がいけるわね」
「うん!また会えるねってミサカはミサカは笑顔でお姉様に答えてみる!」
ばいばーいと一方通行に引っ張られていった打ち止めを見ながら、上条は「よかったな」と声をかけた。
美琴はびっくりして言う。
「あら、アンタまだいたのね」
「ひど!?御坂さんひっど!?」
上条は涙目で美琴を見る。冗談よ、と美琴は笑った。
「それにしても、さ」
「何だよ」
「あの子達、私を恨んでないのかしら」
「・・・・・・」
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