過去ログ - 美琴「触らないで!!」一方通行「・・・・・・」
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52:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/20(火) 16:17:22.95 ID:VKd1EYSW0

「でも、似ているから……なんなの?」

「似ているから、傷の癒しあいができるかなーとかミサカは考えてるのってミサカはミサカは自分の考えを伝えてみる!」

「……」

「でもね、お姉様。これはあの人のためじゃない。お姉様のためなんだってミサカはミサカは姉思いをアピールしてみる!えへへ」

「私の……ため」

美琴の呟きに、そうだよ!と打ち止めは笑いかけ、

「よく聞いていてね、お姉様。お姉様がどう思ってるか分かんないけど、今から言うことは真実。ミサカはお姉様を恨んでなんかない。むしろ感謝してるの。加害者じゃない、被害者――救世主なんだよ。だからね、お姉様。――もう、ミサカ逹のことで、思い悩まないで。ミサカ逹だって強いんだから!お姉様に似て……ね?」

打ち止めの笑顔を見て、美琴の心は震える。
嬉しい。
純粋にそう思う。

だけど。

『さようなら、お姉様』
引き留めなかった、実験のことを何も知らない馬鹿な自分のせいで死んでしまった少女。

『やめてよ。その声で、その顔でっ。もう……私の前に現れないで……ッ!』
酷いことを言ったまま、謝ることもできずディスプレイ越しに死んでいった少女。

たった二人だけど。
たった数時間、数分しか一緒にいなかったけれど。
それでも、大切な妹達だった。

その二人のことを思うと、とても――

――とても、許してもらうことなんかできない。
否、許されるわけがない。

私が、殺したんだ。

その言葉は嘘じゃない。
だから、許されない。許される、わけがない。



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