過去ログ - 美琴「触らないで!!」一方通行「・・・・・・」
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9:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 11:14:48.82 ID:2v+2XtbN0

一方通行は美琴から目をそらした。そこでようやくハッと美琴は目を覚ます。

「あ……わ、わた……し……」

自分がやったことを信じられないとでもいうように自分の手と一方通行の顔を何回もみる美琴。
一方通行は舌打ちをして美琴から離れた。もう一度壁にもたれかかる。

(触らないで……か)

彼女の言葉は彼の心を抉ると同時に安堵させた。
打ち止めのような母性満開で自分の罪を受け入れられるよりも、こちらの方がよほどいい。
だが、結果としてこの少女をさらに傷つけている気がするのが難点だが。
彼女とて、彼が守りたい――守らなければならない相手なのだから。
本人はそれを拒絶するのだろうが。
ともかく、むずがゆい。
守るべき相手は今、今にもなきそうな顔で自分を見ていた。
なんて言葉をかければよいのだろう。第一位のくせに、そんなこともわからないのか、と自らを嘲笑した。あるいは、あの三下ならば、こんな時かける言葉がぽんぽん浮かび上がるのかもしれない。

(あー、やりづれェ)

わなわなと震えるこの弱い少女が、あの時自分の前に立ちはだかった意思の強そうな少女と同じには到底思えなかった。
レベル5とはいえ、まだ中学生なのだ。
そんな当たり前のことを、一方通行は噛み締めていた。





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