過去ログ - 御坂妹「……代理演算……ですか?」
1- 20
3:たくみ[sage]
2011/12/20(火) 18:03:21.46 ID:DHkrYFdFo
部屋に差し込むのは茜色に輝く夕方の斜陽。光が届く面をオレンジに、それ以外を黒色に塗り上げる。
赤と黒の対比が部屋を覆う。

窓から伺えるのは今にまさにビルとビルの合間に沈もうとしている真夏の太陽と。
それに染め上げられた学園都市の近未来風の人工物。
昼間、空の碧を反射した壁面は今もまた空の色を忠実に再現している。
街全体が紺碧に彩られていた。

その窓から差し込む太陽の最後の輝きを身に受けながら、御坂妹は診察室に置かれた椅子に腰掛けていた。学園都市製の、磨き上げられた床が反射する光に多少目を細める。

そしてその光を背負うように御坂妹の前に立つ一人の人物。逆光で顔に影が落とされる。絵の具で塗りつぶされたかのようだ。御坂妹には輪郭しか見えない。

が、御坂妹にはその情報だけで十分だ。彼女はこの人物をよく知っている。
初老を超え、少しズングリとした、白衣をまとった彼。

『冥土帰し』と呼ばれる人物だった。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
233Res/117.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice