過去ログ - 結衣「ちなつちゃんに笑ってほしい」
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46: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/12/22(木) 12:29:37.73 ID:6yvjOkBr0
結衣「いつもの待ち合わせ場所で待ってれば良かったのに」

ちなつ「少しでも結衣先輩と二人きりになりたいんですっ」

結衣「そ、そっか……」

これまではこんな言葉も本気には捉えていなかったけれど、今こうしてはっきり
言われてみると、私はこんなにも真直ぐ好意を寄せられていたんだなあと思う。
そしてそう思うと、なんだかすごくこそばくて、照れ臭くなってしまった。

ちなつ「朝からこんなふうに結衣先輩に抱きつけるなんて、すっごく幸せです」

結衣「うん……」

ちなつ「結衣先輩は」

ふと、ちなつちゃんがそう言って立ち止まった。
私は家の鍵を閉めながら、「え?」とちなつちゃんを見た。
ちなつちゃんは私を見上げるわけでもなく、むしろ私からの視線を避けるかのように
俯いていた。

結衣「私が、なに?」

ちなつ「……」

結衣「……ちなつちゃん?」

しばらくの間、お互いの呼吸を探るかのような沈黙。
それから立ち止まったときと同じようにふと、ちなつちゃんは顔を上げて
「すみません」と笑った。


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