44:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:59:49.59 ID:c4Axoe8J0
「……!」
声にならない叫びとともにマミは目覚めた。
身体中にびっしょりと汗をかいていた。
(夢……)
そこは、見慣れたいつもの寝室だった。
(本当に嫌な夢。私、ずっとこんな……)
マミの胸の奥で、寂しさと虚無感が渦を巻く。
誰もいない部屋の中で、いつしかマミは瞳に涙を溜めていた。
そんな風に泣くのは、本当に久しぶりのことだった。
(やだ……。どうしちゃったのかしら、私)
(強くならなきゃ……もっと強くならなきゃいけないのに)
―次に魔女に食われるのはあんただよ。
別れ際の杏子の言葉がマミの耳の奥で甦る。
「あなたに言われなくても……分かっているわよ」
マミは声に出してそうつぶやくと、涙を拭った。
―負けるもんですか。
いつもそうして来たように、マミは心の中で強がってみせる。
それだけが、マミをこれまで支えてきたものだった。
しかし、さらに心の奥の方から、囁くような声が聞こえてくるのを、マミは聞いた。
―もし、負けてしまったら。
―いや、そもそも、何に負けるというのだろう。
―私は、何に勝とうとしているのだろう。
―魔女?
―違う。
―私はー
「おはよう!マミ」
思考の堂々巡りを断ち切ったのは、キュゥベえの甲高い声だった。
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