78:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:42:59.15 ID:c4Axoe8J0
杏子が話に食いついてきたと見て、キュゥべえは状況を説明した。
しばらくのあいだ杏子は黙って聞いていたが、やがて苛ついた様子で口を挟んだ。
「ちょっとちょっと。そんな話、あたしに聞かせてどうすんのさ。要するに、マミの奴の問題だろ。追っかけてた魔女に自分の親友がとって食われたってんなら、つまりは仇じゃねえか。あたしなら真っ先に飛んでって片づけてやるところだけど、何でそうしないのさ、あいつ」
「それは、僕にはよく分からない。ただ推測するに―マミは、自分の友人が死んだことを認めたくないんじゃないかな。二つの意味でね」
「二つ?」
「親友が使い魔に食べられてしまったなんて事実を知るのが怖い、というのが一つ。そして、仮にその事実を受け入れたとして、次にマミは……」
キュゥべえは杏子を見上げながら言った。
「こんな風に考えるだろうね。魔女の中で、今なおその親友は生きているのかも知れないと。何せ今回の魔女は、その習性の内に生前の友人の面影を宿しているらしいから」
「けっ」
冷たく言い放つキュゥべえに嫌悪感を抱きつつ、杏子は言った。
「だからその魔女と戦わないってか?だとしても、なおさらあたしの知ったことじゃないね。だいたい、やり合う気がないってんならマミの身が危ないも糞もねえじゃねえか。そのせいで見滝原がどうなろうが……」
「いや、マミは戦うよ。そして魔女に破れるだろうね」
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