過去ログ - マミ「杏子……」
1- 20
86:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:53:53.14 ID:c4Axoe8J0
 そう言葉を交わす間にも、杏子とキュゥべえを取り囲む景色は目まぐるしく変わっていく。

(どこから来る……?)

 槍を握る手が汗ばんでくるのを感じながら、杏子は懸命に敵の気配を探ろうとした。

 上か、下か。

 それとも正面から向かってくるのか。

 どんな方向から攻撃されたとしても初撃を捌く自信が杏子にはあったが、しかし魔女は一向に攻撃してくる気配を見せなかった。

(……?)

 やがて、周囲の光景も移り変わることをやめてしまうと、杏子とキュゥべえは薄青い空間の中でただぽつんと取り残されていたのだった。

「何のつもりだ……?」

 杏子の呟きに答えるようにして、キュゥべえは言った。

「君の魔力が強力だと見て、どうやら敵は持久戦に持ち込むつもりのようだね」

「持久戦?」

「要は、結界の迷路をさまよわせて、少しでも弱らせてから勝負を仕掛けるつもりなんだろう。とりあえず、奥に進むしかない」

「おいおい、そんなめんどくさい勝負はごめんだよ」

 杏子はうんざりした様子でそう言ったが、キュゥべえは首を横に振った。

「僕らにそれを選択する権利はないだろうね。それにしても、こんなに強力な結界を展開する魔女は珍しい。しかも、全く気配を感じることができなかったにも関わらず」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
116Res/135.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice