過去ログ - 美琴「今日も平和ねぇ」一方「あァ」上条「だな」
1- 20
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)
2012/01/07(土) 19:49:48.74 ID:z/z0V5rP0

「おはようございます御坂様。先日行われた2学期の中間のシステムスキャンも素晴らしい成績を納めたそうですわね」

「いや……あはは、ありがとうございます……」

表面に愛想笑いを浮かべながら内心溜め息。畜生、何で先輩にまで様付けされなきゃならんのだ。
分かっている。それは自分がレベル5で、この学園都市の広告塔だから。
反対にいえば、皆“そういう風”にしか見てくれない。
皆“第三位”としての自分しか見てくれなくって、“御坂美琴”を見てくれる人なんて、極々少数だ。両の指で足りるんじゃないだろうか。
その中でも、真の意味で“自分”を分かってくれるのは――たった一人。
一方通行。

(あはは……おにぃちゃん……)

泣きそうになりながら、心の中で今は隣にいない大好きな人に話しかける。

(私……今も昔も、おにぃちゃんだけだね)

同じレベル5で、同じ孤独を抱える少年。
佐天や初春はおろか、白井や上条でさえ“自分”は理解できないだろう。
この孤独を体感しなければ。
力持つ故の孤独を――知らなければ。
その時だった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
243Res/137.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice