過去ログ - 美琴「今日も平和ねぇ」一方「あァ」上条「だな」
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2011/12/24(土) 13:04:01.31 ID:nyqCyOwf0


「上条、美琴連れて遊んどけェ。チキンとか温めなきゃいけねェしなァ」

「・・・・・・ハッ! あ、ああ。わかった。美琴、行くぞ」

「はーい」

美琴はテーブルにクリスマスカードをのせ、それからペンをとってくる。
と、そこであ、ときがつき

「とーま、のぞくのきんし!」

「はいはい、わかっていますよーっと」

ほっとしたのか美琴はすぐさまクリスマスカードと向き合う。その顔は真剣そのもの、といった風で、上条は少しほほえましく思った。
数分、きゅっきゅというペンの音と、一方通行が晩御飯の支度をする音だけが響き――そして。

「できたー! えへへ、できたできた」

美琴はクリスマスカードを折りたたむと、数日前に「やーるーのー!」と駄々をこねた末に3人で組み立てたクリスマスツリーの下に置く。
そしてまたとてとてとこちらへ戻ってきて、ぱふんと上条の胸に飛び込んだ。

「今日は抱きつきが多いですねー美琴さん」

「うん!今日はくりすますだからー、でんげきさーびすなんだよー」

「・・・・・・お前が言うとシャレにならん」

一瞬ビリビリをされるのか!? と身構えた自分が悲しい。
美琴は上条から離れると、今度は台所へ向かった。

「あーくんあーくん」

「飯はまだだからちょっと待ってろ」

「そうじゃなくてね、ぎゅーとしていい?」

「はァ? いいけどよォ」

一方通行は持っていたお皿を置いて、美琴に向き直った。それから両手を広げる。
いつでもどうぞー、の形なのである。
美琴はそれを見て顔を輝かせて「わーい」といいながら飛びついた。

「あのねー、あーくん」

「なンだよ」

「だいすきー」

ボフォア!! と彼の顔が赤くなったことに美琴は気がつかない。気がついたのは、リビングからニヤニヤと眺めている親友だけだ。
美琴は返事がないことにもしかして自分が伝えたかった言葉が良く伝わっていなかったのだろうか、と間違った解釈をして

「あいしてる」

「・・・・・・うぐ」

「けっこんして」

「・・・・・・あふぅ」

「あなたはわたしだけのもの・・・・・・ってあれ?あーくん?」

美琴としては、普段ドラマや漫画で女の子が“好きな”男の子に言う言葉を言っただけなのだったが、それは、一方通行にとってかなりの破壊力をもつ。
ついでに、現時点で彼女はこれが自分の盛大な黒歴史になることは知らない。
美琴が顔をあげると、そこには顔を真っ赤にして今にも倒れてしまいそうな一方通行がいた。

「??あーくん顔真っ赤だけど・・・・・・おねつ?」

次の瞬間。

ばったーん!と盛大な音をして一方通行は後ろに倒れた。




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