過去ログ - 美琴「今日も平和ねぇ」一方「あァ」上条「だな」
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2011/12/25(日) 11:54:30.96 ID:cPaekyeS0
「おっさきー、ってあれ? 一方通行?」
美琴がお風呂からあがると、一方通行はソファで寝ていた。
ついでにいっておくと、現在の美琴の姿は男物――一方通行のTシャツ一枚である。昔まちがって上条のTシャツをきてしまったときに彼が一方通行に半殺しにされたのを彼女が知らないのはおいておくとして、美琴がここで自分のパジャマを着ないのは、恥ずかしいからだ。
さすがに幼馴染とはいえ、あのパジャマはみられたくない。蛙マークがいっぱいだとか水玉模様とか、そういうのを着て白い目を向けられるのはルームメイトだけで十分なのである。
「まったくもう。こんなところで寝てたら風邪ひいちゃうぞー」
毛布はどこだっけ、とソファの周りを探す。よくソファで眠る彼のために、前にソファの近くに置いておいた毛布はどこにやったんだっけ。
と、そこで彼女は一方通行の寝顔をみて、ふっと笑った。
「寝顔だけは素直なんだから。いっつもそんな顔してれば誰も怖がらないんだよ? ・・・・・・おにぃちゃん」
昔は私以外は誰もいなかったはずなのにね、と彼女は寂しげに笑う。
美琴は小学3年生のとき、新しい”家族”ができたことを思い出す。
上条当麻。
一方通行のたった一人の親友であり、美琴にとって大好きな兄。
それでも、少し嫉妬してしまう。
自分だけのものだったはずなのに。
寂しいのかなぁ、と思い、苦笑した。
いつまでも、この人に甘え続けるわけにはいかないのに。
「・・・・・・っと、毛布発見!」
白色の毛布を取り出して、一方通行のお腹にかけた。
そして、床に膝をついて、美琴は一方通行の膝に頭をのせた。いわゆる膝枕形式である。
「・・・・・・おにぃちゃんさぁ、ぜったいきづいてないよねー」
誰も聞いてないからか、美琴は少し幼くなったような口調で一方通行にはなしかける。
「・・・・・・かぞくとか、そういうのじゃなくて、さ・・・・・・こっ・・・・・・こいびととして、おにぃちゃんが、だいすきなのに」
上条にもむけない、一方通行だけへの、特別な感情。
それを、この鈍感男はどうせ気づいていないのだろう。
中学1年生のとき、意を決して「だ、っだだだだ大好き!」と告白するも、「あァ、俺も大好きだ。家族としてなァ」とあっさりかわされ。
なんというか、不憫である。
「あーあ、いつになったきがついてくれるのよぉ、おにぃちゃん・・・・・・」
ふぁあ、とあくびをでた。
まだ夜の9時なのに。昔は、いい子は九時に寝るんですゥ!とかいってたなぁ、と美琴は懐かしく思った。
過保護なところは、この男はいつまでたっても変わらない。
妹扱いなところも。
「・・・・・・だいすき」
そこで、美琴の意識は落ちた。
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