過去ログ - 美琴「今日も平和ねぇ」一方「あァ」上条「だな」
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2011/12/23(金) 22:21:18.97 ID:4csoBtoQ0
「ちょろっとー、一方通行、やりすぎだと思うわよ?」
「うるせェ。どうせオマエも同じようなことするつもりだったンだろ」
「正解だけど。ったく。当麻も止めなさいよね。そのご自慢の幻想殺しで」
「いや、あの殺気を放った一方通行には近づきたくないというかですね・・・・・・!」
男達の半分を爆音とともに吹っ飛ばせた張本人、一方通行はフン、と鼻をならし隣に立つ当麻と呼ばれた男――上条当麻の足を思いっきり踏みつけた。
ぐぎぃいいい!? という奇妙な悲鳴があがるが一方通行は気にしない。彼が視界にいれたのは、茶髪の少女――御坂美琴と残りの男達。
その残りの男達は恐怖に顔をゆがませて彼をみている。
「ひ、ひぃいい・・・・・・! お、お助けを・・・・・・!」
「殺される・・・・・・!」
哀れというか、無様な泣き声に一方通行はその端整な顔をゆがませるほど笑い、言う。
それは、まるで白い死神のようだった、とは周りの野次馬談である。
「ひゃはははははッ! 本気で言ってるんだったらよォ、抱きしめたくなっちまうほど哀れだなァ、格下どもよォ!」
「なら抱きしめてあげなさいよ・・・・・・」
そんな美琴の憎まれ口はとりあえず無視し、彼はたん、と軽く地面をふみつける。
それだけで、アスファルトの地面は大きく抉れた。そんな化け物じみた現象に、さらに男達は震え上がる。
「さァってと、この一応俺の知り合いにちょっかいかけたンだァ、されることは分かってるよなァ・・・・・・?」
一応ってなによー!という声が聞こえたがやはりこれも無視。いいところは邪魔するなというヤツである。
そのとき、男の一人が何をおもったか美琴の背後へ走り、首にナイフを当てる。
「こ、こいつを殺されたくなかったら・・・・・・お、俺達を見逃せ、よ、な・・・・・・!」
ぐちゃぐちゃの泣く寸前の顔で一方通行に要求する男を見て、美琴は「あーあ」と再度嘆息する。
(コイツ、終わったわ)
ちろり、と一方通行に目を向けり――
げ、と声をだした。
(完全にいっちゃった顔だわ、この馬鹿・・・・・・!)
一方通行は、笑うのをやめ、ただ、無表情で男を見ていた。
そして。
ドォオオオオオオン、という無駄な派手な音と共に、
残りの男達を、美琴と回りの人々を巻き込むんじゃないかと思うほどの威力で地面もろとも吹っ飛ばした。
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