過去ログ - とある神父と禁書目録
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17:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/25(日) 22:50:50.77 ID:21JsyUv70


理解できない。
彼我の戦力差という意味でもそうだが、とにかく何もかもが理解できない。
唯一理解できたのは理解できない、という事実のみだ。

ステイルは長い魔術師人生の中で様々な敵に出会った。
敵の実力を見誤って窮地に陥るような失態も、恥ずかしながら多々経験済みである。
代表例は当然上条当麻だ。
無力で無謀な身の程知らずと侮って挑んだ結果があれである。



「完全発動まで、残り五〇〇秒」



だがこの状況は根本的に性質が異なる。
なにせ眼前の美しき女神が弱いのか強いのか、そこからして全く理解不能だ。
そびえ立つ大山を前にしながらそれが“高い”か“低い”か、漠然とした感想すら湧いて
こないような、そんな摩訶不思議な心境だった。



「第一段階、始動。命名――」



ゆえにステイルは、唇も動かさず神託のごとき文言を紡ぐ女を、呆然と見送るのみだった。




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