過去ログ - とある神父と禁書目録
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44:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/27(火) 22:14:29.66 ID:l5SKq28Z0


(悪いね、『上条当麻』。約束は守れそうにないよ)


ステイルはつくづく、己が主人公向きの人材ではないのだと痛感した。
あるいは、インデックスもそうなのかもしれない。

女の、死を余儀なくされるほどの壮絶な悲しみを目の当たりにして、開口一番「くだらない」
などと吐き捨てた男。
男に先に逝かれるのが恐ろしくて、暴走したあまり世界を滅ぼそうとしている女。
その上男は、主人公ならすべからく目指して然るべき『ハッピーエンド』も、必要のないもの
だと切り捨ててしまった。

どう好意的に解釈したところで、英雄譚のヒーローとヒロインの所業ではあり得ない。


「最初に言っておくよ。君はこれから世界をどうこうする、みたいな大事業に携わる
 つもりらしいが……僕はそれに、たいして興味がない」


いやそもそも、ステイル=マグヌスに主人公たる資格などハナからありはしない。


「ただし、これだけは聞かせろ」


なぜならステイルは割合本気で、世界などどうでもいいと考えているからだ。


「その身に溜め込んだ力で、君はこれから僕と、そして君自身を、どうするつもりだ?」


眼前の女性(ひと)が幸せであることがすべてに優先すると、そう盲信しているからだ。




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