過去ログ - とある神父と禁書目録
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54:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/27(火) 22:26:33.80 ID:l5SKq28Z0


そしてそれならば、メイド喫茶の外観を目の当たりにしたインデックスがなんら反応を
示さなかったことも説明がつく。
要するにフィアンマの『城』は単体では意味を持たず、他の要素と連動・結合すること
ではじめて発動するタイプの魔術なのだ。


「僕も『陣地』を構築するタイプの魔術師として、思い当たるところがあったんでね。
 “これ”で確かめてみようと思ったわけさ」


言いながら、手に提げたビニール袋からあるものを取り出す。


「これまた、アナログな……」


行きがけに文房具店で調達した地球儀。
ペンを抜いて、予め調べておいた『城』の座標に点を打っていく。
日本の店舗は意外にもこの学園都市に一つきり。
ロンドンはオックスフォード通りの一等地にも出店している。
イタリア、中国、アメリカ、ブラジル、カナダ、ロシア。
新興国と先進国の区別なくあちこちに散らばってはいるが、こうして眺めると一つの
傾向が見えてくる。

立地が異常なほど、均等に地球全域に拡がっているのである。

点をプロットし終えたステイルは、続けて線を描きこむ。
球表面に浮き彫りとなったラインの意味するところは――――


「流石、真の天才はやることが違う。美しいまでの幾何学模様だ」




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