過去ログ - とある神父と禁書目録
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66:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/27(火) 22:44:14.14 ID:l5SKq28Z0


男の消失したはずの左肘から先が“生えた”。
刻一刻と男の命のしずくが失われていた穿から、豪と火の手が上がる。
全身の皮膚の裏側から、血液を燃やしたような焔が産声を上げる。

いや、逆だった。
男の内側から力があふれ出てくるのではない。

世界中から、男に向かって灯が集まってきているのだ。

龍の胴体を通して一千万のルーンが、ただ一文字のルーンへと集束する。
肉体どころか魂ごと弾け飛んでもおかしくない負荷を中和するのは、大地の下で幾万年と
脈打ってきた地球の血液。
時に地脈と呼ばれ、時にテレズマの名を冠し、時に龍脈として伝わる『世界の力』。
一分前まで聖ジョージ大聖堂だった地で、星の鼓動は“この世以外のどこにも属さない”
界力(レイ)として、神を否定する魔術師の背中を押す。



やがて男の肉体そのものが焔と同化し――――ここに『超人』が誕生した。



ステイル=マグヌスは、人間のまま神の死を断定する存在となった。




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