過去ログ - とある神父と禁書目録
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9:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/25(日) 22:40:52.51 ID:21JsyUv70


以上がローラも断片的に知り得た『法の書』の記述と、今までのアレイスターとの対話
から推測される、『プラン』が行き着く終着点だ。
『メインプラン』も『スペアプラン』も『予備プラン』も『廃棄プラン』も、通過するルートこそ
違えど、すべてがこの目的を達成するために用意された分岐路である。
そして眼の前の光景こそが、百年間の暗躍と陰謀が結実した、まさにクライマックスだ。


「ふっはは、はは、はは…………」


――――だと言うのに、どうしてこの男は泣いているのだろう?


「アレイスター?」

「よりにもよって、君が達成してしまうなどとは」


心血を注いでいた『メインプラン』が打ち砕かれ、一方で片手間の、かつて打ち捨てた
『予備プラン』が成功してしまったことに対する、虚しさ?

それならば理解できなくもない。
自らが科学者として築き上げてきた持論が、世界の意思などという得体の知れないもの
――あるいはそれを、人は神と呼ぶのだろう――が齎した偶然に凌駕された。


「アレイスター」

「なんたる皮肉だ、これは」


神の消滅を第一義とする『法の書』の著作者として、確かにこれ以上の皮肉はあるまい。




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