76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2012/01/08(日) 02:56:35.33 ID:stJi0ct8o
魔使♀「一ヶ月前、あなたに初めて言った私の理論をおさらいしてみなさい」
勇者「えっ? 俺が?」
魔使♀「おさらいしてみなさい」
勇者「え、えっと……呪文は『物質』を生み出すことができる、だっけ」
勇者「証拠に、ヒャドで生み出された氷は食べられる、などの例が挙げられる」
勇者「ゆえに、理論上は任意の固形物質を生み出すことができるはずである」
勇者「だっけ? 簡単に言うと」
魔使♀「それでは補足事項が多すぎて、誤解を招く以外にないわ」
魔使♀「間違ってもそんな端的に、私の理論を誰かにひけらかさないで頂戴」
勇者「あ、ああ分かってるよ。他言無用だもんなっ」
魔使♀「私の研究をあなたにだけ教えたことで、何らかの優越を感じているのならやめて」
魔使♀「あなたに偶然見られたから、そしてしつこく聞き回るから、やむを得ず明かしたまでよ」
魔使♀「所詮は私の煩わしさの淘汰の結果に過ぎないことを、肝に銘じておきなさい」
勇者「分かってるって」
魔使♀「分かってなさそうな顔ね」
勇者「だって魔法使いはいつも素直じゃないからなぁ」
魔使♀「なにか言ったかしら」 勇者「なにも?」
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