80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2012/01/08(日) 03:02:27.47 ID:stJi0ct8o
勇者「す、すごいじゃないか! これ食べられるのか!?」
魔使♀「一瞬でも本気で食べられないと思って?」
勇者「ちょ、ちょっと食べてみてもいいか?」
魔使♀「駄目よ。まだ未完成だもの。もし食べたら絶交よ。嘘じゃないわ」
勇者「それは困る!」
魔使♀「困りなさい」
勇者「でもすごいじゃないか! 自分で呪文を編み出しちゃうなんて!」
魔使♀「ここ西方には魔法使いが多いのは知っているでしょう」
魔使♀「自身で新呪文を開発する術者なんて十人は下らないわ」
勇者「すごいじゃないか! 十分の一!」
魔使♀「そもそも新呪文の需要がないの。労力に比べたら、既存の呪文で間に合う場合が多いのよ」
勇者「ふうん……んっ? って待てよ?」
勇者「ケーキって材料さえあれば誰でも作れるから、別にわざわざ新呪文で作る必要は……」
魔使♀「いま婉曲的に嘲ったわね。余計な手間ヒマかけてまで、呪文でケーキを作ろうとする私を」
勇者「別にあざけってはないけど、何か理由があるなら聞きたいな」
魔使♀「個人のプライベートに踏み込む好奇心ほど、無粋で下劣なものはないわ」
勇者「そりゃあ無理にとは言わないけど、残念だなぁ。聞きたかったなぁ」
魔使♀「あなた無粋で下劣だったのね」
勇者「なんでそうなるのっ」
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