86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2012/01/11(水) 04:34:17.91 ID:SezphGESo
勇者「よいしょっと。うへー床も冷たい。お前寒くないのか?」
賢者♀(私がここに何年居座ってると思ってるの)
勇者「3年だ」
賢者♀(3年と4ヶ月!)
勇者「はは、やっぱり寂しいんじゃないか」
賢者♀(だから寂しくなんかないって。普段は眠ってるし)
勇者「ふうん。それにしても、傍目には起きてるのか眠っているのか全然分からないなー」
賢者♀(前も言ったでしょ。起きても目も開けられないし、指先だって動かせないの)
勇者「なら、魔王が倒れるまでずっと眠ってるわけにはいかないのか?」
賢者♀(だからそうもいかないの。ときどき起きて、ちゃんと魔法陣に魔力を供給しないと)
勇者「そうかー。やっぱり冒険なんかより、よっぽど大変そうだな」
賢者♀(そう? 気楽なものよ。ここは絶対安全だし、食事もお風呂も要らないし)
勇者「でも、独りぼっちだ。俺だったらきっと耐えられない、気が狂いそうになる」
賢者♀(良かったわね、私が勇者じゃなくて)
賢者♀(こんな役回りを務められるのは、私ぐらいのものよ)
勇者「うん……本当に感謝している」
賢者♀(べ、別にどうってこと……)
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