過去ログ - スライム「最強になるのですよ!」
1- 20
845:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/15(日) 01:19:50.91 ID:5YIgxhFj0
ダークエルフの腕は勇者が刀の力を解放した瞬間に地面に落ちた。ダークエルフの腕からは地がとめどなく流れ落ち、骨がむき出しになり、神経が垂れ下がっていた。剥き出しの神経に空気が触れる旅に気絶するような痛みが襲い、ダークエルフは泣きながら、何もできずにふらふらと踊るようにさまよっている。ひたすら苦しそうに呻いている。お母さん、お姉ちゃん、みんな……とつぶやきながら。

落ちた腕は、死んでしまった電話のように何も語らず、ただそこに『死』として存在している。それはもはやただの骨や肉、細胞や神経の塊だった。結局は人間も魔物も同じように脆い生き物なのだ。
ただ、戦争と同じようにやらなければ私たちが残酷なことをされていただろうし、私たちだって残酷なことをしなければ殺されてしまって生き残れないのだ。勇者はそのことを考え少しだけ心が痛んだ。もし和解できたなら…魔物と共存できたなら。

なぜ戦わなければいけないのだろう、相手だって腕を切られて痛いはずだ。私たちと同じように。
苦しんでいる。私はただ残酷なことをしてしまったのだろうか。相手は、人間と変わらない生き物なのではないのだろうか……ただ思想がすれ違っているだけなのではないだろうかと、深く考えてしまう。勇者として……私は、もしや間違ったことをしようとしているのではないだろうか……

私は……


ダークエルフを  ▼


→僧侶ちゃんのべホマで直してあげる   とどめを刺す




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/393.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice