過去ログ - まどか「勇気を」
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2:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/27(火) 23:52:57.16 ID:zRNVJTfyo

【Side:暁美ほむら】

残っているのは、瓦礫の山。
広がっているのは、泥水の海。
浮かんでいるのは、人々の死体。
そして地獄に取り残されたのは、ボロボロの私と、一人の少女だった。

地獄を地獄と捉えない存在。
キュゥべえはただ飄々と、不協和音を発している。


「まどか、君の願い事はなんだい?」


「たった一つだけ僕は叶えてあげられるよ」


「父を生き返らせたい? 母を生き返らせたい? それとも弟を生き返らせたい?」


「好きに選ぶといい。君にはそれだけの資質があるのだからね」


「たった一つ、君がこの状況で選ぶ願いを」


それは言外に、全てを引っくり返す解など存在しないことを示していて。
でもそんな必要はなかった。
ただの女子中学生だったまどかの心には、もうすでに、正常な思考の余地など残されてはいなかっただろうから。
その証明として、彼女はただ叫んでいる。
感情のまま叫んでいる。


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