322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:34:09.30 ID:83RZktFxo
そしてそれは間違いだったと、思い知った。
諦めていれば傷つかないなど、大嘘だった。
彼女の死に直面するたびに、私は荒れて、でもその全てを無理矢理に押し殺していた。
どうでもいいのだから問題ないと、そんなことを言い聞かせていた。
全部、全部、どうしようもない間違いだった。
だからどうか起きて。
私はあなたに言わなくちゃいけないことがあるから。
その前に一人眠っちゃうなんて、許さないんだから。
空いているもう片方の手を強く強く握る。
それだけでは飽き足らず、手を胸元へと引き寄せてその脈動を感じる。
あなたはまだ生きている。
だからどうか目を覚まして。
手遅れになるギリギリで踏み止まってくれたあなたは、きっと立ち直ることもできるから。
どうかお願い。
その言葉は、自然と私の口からも零れていた。
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