374:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:12:58.95 ID:Z92gKdK4o
【Side:暁美ほむら】
ワルプルギスの夜。
幾度も幾度も私は道を阻まれ、希望を砕かれ、迷路の入り口へと戻されてきた。
でもそれは当たり前の事かもしれなかった。
私が時を戻す度に繰り返される希望と絶望のサイクルは、私が存在しなければ起き得なかったもの。
あの魔女の中で呪いに浸る彼女達が恨むべき対象など、私を置いて、他に居ないだろうから。
でも今、私は彼女達に道を示せる。
それがこの手によるものでないのは、どれほど謝罪しても足りる事はないだろうけど。
それでも、今の私のやるべきことは、たった一つ。
誰よりも長く戦ってきた。
だからこそ私が先陣に立つのは必然だった。
雨を風を雷を従えて進軍するワルプルギスの夜に向けて、ありったけの火器を向ける。
極力煙で視界を隠さないように選んだそれらは、続け様に着弾し、ワルプルギスの夜の侵攻をやや遅れさせる。
「まったく、これ全部ホンモノよね? どこから調達してきたのかしら」
そして続くのは、巴マミ。
私のそれは物理的な破壊だった一方、彼女の攻撃は魔法によるもの。
数えるのを諦めたくなるような銃が呼び出され、嵐のような銃弾がすべて地面に降り注ぎ、その尽くからリボンが生まれる。
おびただしい量のリボンはワルプルギスの夜に巻き付き、なお絡み付き、ほぼ完全にその動きを止めた。
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