386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:26:41.31 ID:Z92gKdK4o
まず一人。
さやかは、すぐに見つかった。
風があまりにも強いため、私たちは殆ど一直線上に並んでいたから。
勢いのまま私は彼女に覆い被さり、さらに爆弾を点火して後ろに放り投げ、爆風を生んで推進力を受ける。
「ほむら、あんた何てことしてんの!?」
「大丈夫、だから」
痛みは感じないから。
ただ恐怖だけがこの心に降り積もっていくけれど、それでもこれしかきっと方法はないから。
限られた時間の中で、選んだ最低限の言葉をさやかに伝える。
「信じるから、信じて」
「ソウルジェムだけ、しっかり守って」
背中が焼けていく感覚はある。
何かが私の背中に突き刺さる感覚もある。
それでも、私は私のいるべき場所へと、進んでいる。
そして巴マミが見える。
彼女は案の定、鎖でがんじがらめに縛られて、両手を天に差し伸べて、まるで磔のように。
そのお腹から信じられないほどの血を滲ませて、呆然とした顔で私たちを見ている。
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