403:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 23:10:37.79 ID:Z92gKdK4o
「僕は、帰るとしよう」
「キュゥべえ」
「この星で、僕のやるべき事はなくなったからね」
「使ったグリーフシードは」
「君の力で、還してあげられるんじゃないかな」
キュゥべえは相変わらず、何の感慨もないように言葉を継ぐ。
帰るとは、つまりインキュベーターの生まれた星へと、帰っていくのだろう。
そしておそらく、もう二度とわたしたちとは会わないのだろう。
「ありがとね、キュゥべえ」
「一体どういう風の吹き回しだ、僕は君たちにとって不倶戴天の敵ではなかったのかい?」
「あなたのしていたことは、認められないけど、それでも」
わたしたちが手に入れられたもの。
繰り返した悲劇の果てに、こうして掴み取った未来は、間違いなく。
キュゥべえなしにもまた、存在し得なかったものだろうから。
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