過去ログ - まどか「勇気を」
1- 20
44:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/30(金) 00:11:19.43 ID:SvurrUL3o

まだ何か、果たしていない用件がある気がして。
お礼は言ったし、ホムのことも話したし、考えられる限りではすべて済ませたのだけれど。
そんな不確定事項を口に出せるわけもなくて。
結局わたしは黙り込んで、また松葉杖を握って立ち上がり、玄関から出て行くしかない。

何かをやり残した感覚に後ろ髪を引かれながら。
不思議に思いながら、マミさんに導かれてマンションの間を縫うように、松葉杖を頼りに、歩いている。
やっぱりこの辺りに来たことはない。
どこを見回しても、見たことのある景色は映らない。

そしてふと、視界にわたしとマミさんしかいないことに気付いて、後ろを振り返ってみると。
さやかちゃんが数歩遅れて、立ち止まっていた。


「どうしたの、さやかちゃん」

「まどか、マミさん、あれ」

「…………!?」


声に導かれて見上げた方向にも、当たり前のようにマンションが高く聳えている。
ただ一つ決定的におかしいのは、そこにあるべきでない人影。
屋上の柵を乗り越えて、一人の男性が今にも飛び降りようとしていた。
何を考えるでもなく、わたしはそっちへ向かおうとして、その進路を阻まれる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
428Res/302.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice