過去ログ - まどか「勇気を」
1- 20
6:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/27(火) 23:55:59.05 ID:zRNVJTfyo


私なんていなければ。
私なんていなければ、きっとみんなこんな目に遭うこともなかった。
私なんかを助けたりしなければ、ちゃんとまどかたちも逃げてくれただろう。
あんな化け物に対抗なんてしないだろう。
私という疫病神がいなければ、きっとみんな幸せに毎日を過ごせたんだ。

過去の記憶が蘇る。
私のしてきたことは、確かに私の望んだ事だけど。
私がまどかを苦しめ続けた事も、おそらくは事実。
情けなくて、情けなくて、あまりに情けなくて、肉を引き千切り血が溢れるほどに唇を噛み締めて。

吐いたその一言で、まどかはぴたりと動きを止めていた。
もしかしたらここで踏み止まれるかもしれなかった。
だけど一度口にした言葉は、力を以って私の口を開かせていく。
気付けばキュゥべえがすぐ横にいたが、しかし今更気に留める必要もない、無視して言葉を継いでいく。


「まどか、あなたにお願いがあるの」


「『暁美ほむらを消し去りたい』と、願って欲しいんだ」


すぐに返事はない。
彼女はその言葉の意味をうまく理解できないようで、狐に化かされたような顔で、問いを返してくる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
428Res/302.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice