過去ログ - 男「自分が死ぬ可能性が見えるようになった」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/05/31(木) 02:49:43.48 ID:h1fenX7DO
父上「おやおや、とんだご挨拶だな死神王」
死神王「流石は天才ね、いえ“天災”の方がいいかしら? 入り口に配置してた私の部下を全員瞬殺だなんて。まったく、あの子達は時間稼ぎすら出来ないのね」
静かな森の中で唯一頼りになる月明かりによって照らしだされた死神王の表情には何故か、一辺の焦りも、一切の戸惑いも、一変の恐怖さえ見当たらず、あるのは余裕のみ。
今まで向かって来た敵は私の両親の力を知っている為、そんな余裕の表情を浮かべる奴は、圧倒的に異常だった。
父上「君は狐神を連れて先に行きなさい。何か嫌な予感がするんだ」
母上「分かりました。でも……」
父上「なんだい?」
母上「絶対に追い付いてくださいね?」
父上「当然さ。僕を誰だと思っているんだい?」
父上は死神王に向き直り、術の構築を始める。
母上「行きましょう狐神」
母上は私の手を掴み、足元すら見えない道無き道を進んでいく。
例え暗闇で顔が見えなくても、母上の思いはすぐに解った。
《あの人に加勢したい、しかし狐神の身の安全を最優先に考えないと》
といった感じだろう。
私は握られた手の感触で、そう判断した。
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